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分相応の範囲

time 2012/02/06

FPだんのです。冬の寒さも少しは和らいで
きたと感じています。立春も過ぎ、春の
息吹が聞こえてくると嬉しいです。
さて、標題は仕事をしていて思うことです。
このブログでもよく「分相応」という
キーワードで検索を頂いております。
「分相応」という言葉は「立場にあった」
という意味で用いられ、「収入」や「地位」
等で考えられることが多いようです。
分相応の暮らし…
分相応の車…
分相応の住まい…
色々な「分相応」がありますが、多くの方は
この「分相応」という解釈を「今の収入に
合った」と判断しておられるのではないで
しょうか?
私は今の仕事をしていて真っ先に考える
「分相応」とは、
「老後までの暮らしを守ることを前提」
としてほしいと思っています。
今は20年、30年前や親世代ほど、十分な
年金が保障されていない時代です。
多くの人が体験する予定である「無年金
時代」、そして今の老後世代からは比べ
ものにならないくらい少ない年金…
そうした「将来の収入の減少」に対して
あらかじめ備えをした上で、「今使える
お金はどれくらいか」を考えることが
「分相応」と言えるのではないでしょうか。
30歳の方が60歳時に6,000万円を準備しよう
と思うと、年間200万円貯めなければなり
ません。
(ちなみに、6,000万円準備しても、無年金
時代に年間500万円使うと、65歳時には
3,500万円しか残っていません)
つまり、手取りで600万円あるご家庭でも、
年間400万円で支出を抑えることが
「分相応」となります。しかもこの年間
200万円貯蓄は、お子さんが大学に行く
時も続けなければなりません。
この考え方でいくと、今の現役世代の多くの
方は「分不相応」な暮らしをされているの
ではないでしょうか。
私は「金融(保険、ローン、運用)」を
正しく扱うことでより「分相応」な暮らしを
実現し、今の支出額を確保できると考えて
います。
また、ご自身が望む暮らしができ、他人様に
迷惑をかけない(国民の義務を全うし、犯罪
行為をしない)のであれば何にいくら使っても
よいと私は考えています。
つまり、きちんと将来のことを計画し、
金融を上手に活用できる人ほど、「分」が
広がり、「分相応」に希望や夢が広がると
思っています。
今の日本は20年前の日本とは違います。
「失われた20年」を「呆然と過ごした30年」と
しないよう、ひとりでも多くの方にお金ごときで
困らない暮らしを提案したいと思います。
人生設計セミナーin姫路 2月12日
団野 修
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