ハウスインフォ・スタッフブログ

楳図かずおさん宅建築差し止めの仮処分申し立て

time 2007/08/03

 楳図かずおさん宅の外壁が、赤と白のヨコシマ模様になることについて近隣住民が建築差し止めの仮処分の申し立てをしていると、昨日からテレビで報じていました。
この話を聞いてどう思いますか?
テレビのコメンテーターは法律的にはこの地域では申し立てをしている住民に分が悪いと言っていましたが、私は法的なことよりももっと大切なことがあるような気がします。
家をつくる仕事に携わっていていつも感じていることなんですが、家を建てるということはそれから何十年の間その地区の景観の一部を創るということだと思っています。勿論、家は個人の所有物で確認申請がおりていれば建てられるのですが、意識として自分の住む街並みを創っているという気持ちを持ちながら家づくりをしていくことが大切だと考えています。そう考える人が多ければ多いほど美しい街になるのではないでしょうか。美しい街が出来れば、結果的に家や土地の財産的価値もあがると思います。

「自分が建てる家が自分の住んでいる街を創っていく。」

そんな意識を持って家を考えるのも家づくりの大切なポイントでは無いでしょうか。

ちなみに街並みを考えながら家をたてる場合大きく2つのパターンで考えることが多いようです。
・街並みに調和させる
  その地域の家の多くが使っている素材や色調を上手く取り入れることで街並みに調和させる。
・しっかりデザインされた建物で主張する。
  その地区のランドマーク的な建物としてしっかりしたデザインで主張する。

要は街並みに溶け込ますか、主張するかだと思います。今回の楳図かずおさん宅の件はパースを見る限りどちらでもない気がするのは僕だけでしょうか。

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