ハウスインフォ・スタッフブログ

○○風?・・○○調?・・

time 2012/07/12

住宅の広告を見ていると、「南欧風の素敵な住宅」とか「木目調の家具」「タイル調サイディング」など「○○風・○○調」という言葉が氾濫しています。
私たちが建築家と家創りをしていると、多くの建築家は「○○風・○○調」をあまり使いたがりません。
「○○風・○○調」聞こえはいいけどパチモン(偽物)でしょ、という気持ちがあるようです。
私もどちらかと言えば好きではありません。
少し古い家を見ても趣があるのは素材本来の姿で使用した家の方が趣があるように思います。
最近のお客さんの傾向で、外壁仕上げを左官の塗り物系にしたいといわれる方が増えました。
話を聞いてみると、10年以上前の建物を見ると、タイル調のサイディングよりも左官の仕上げの方が、趣があるように見えるといわれた事が何回かあります。
床材などは無垢材のフローリングと合板のフローリングではその違いは顕著に現れます。
古くなった無垢フローリングは「いい味」が出ますが、合板の場合は「汚い床」にしか変化しません。
一昔前は「無垢=高級」と思われていましたが、最近は選び方次第で合板よりも安い無垢フローリングも選択できます。
長く使う家は出来るだけ本物志向で行きたいものですね。
福永義正

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