ハウスインフォ・スタッフブログ

家の広さは面積で決まらない。

time 2013/07/22

今回は家の広さについてお話します。家の広さと言えば「○○坪」「○○帖」などで表しますが、実際に同じ坪数の家でも感じる広さには大きく違いがあります。

建築家がよく使う手法には下記のようなものがあります。

・見渡せる距離を長くする

部屋のつながり方や「ヌケ」を作って意図的に実際の広さより視覚的に広く感じるようにプランニングをします。

・内部と外部をつながる様に計画する。

内部と外部をつながった空間に見せる事で広がりを感じる空間をつくります。

今回はそれ以外にも私自身が感じた広さの違いについてお話します。

私のマイホームは去年リフォームしました。

築38年、田舎にありがちな続きの和室がある普通の住宅です。

冬は寒く石油ファンヒーターの前から離れられない、逆に夏は暑くてクーラーがなくては生命に支障が出るほどでした。

その上収納は少なく8帖の部屋にも関わらず使えるのは4.5帖、実際は60坪以上あるにも関わらずとても狭く感じる家でした。

リフォームでは間取り全体を見直し現代風に再配置しなおしました。そして断熱工事をしっかり行う事で冬は暖かく、夏は涼しい住宅に変身しました。そして収納も適材適所に配置する事で同じ面積の家にも関わらず1.5倍以上の広さを感じる家になりました。

間取りが変わり使い易い家に変身した事は事実ですが、それ以上に家を広く感じさせた事がありました。

それは家の中の温度差が少なくなった事で家のどこにいても快適な空間になった事です。

広く見せる手法ももちろん大切です。その上で室温的にも快適に過ごせる面積を広くする事で家は面積以上に広くなります。

最近の風潮としてマイホームもスペック重視になりがちです。しかし、いい家はトータルバランスで成り立っています。

スペックを重視しすぎて使いにくい家になってもダメ!間取りだけにこだわりすぎてもダメ!

すべてはトータルバランスを大事にしたいものです。



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福永義正

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