2019/08/24
最近知り合いの工務店や設計事務所から土地探しのお手伝いを依頼される事が増えてきました。
そして総じて、工務店や設計事務所の方は口をそろえて言われます。
「土地が決まらない!」
そこで私なりに何故決まらないか考えてみました。
ポイントは「私だけのいい土地」があったら買いたいと考えている方は土地が決まらないようです。
お客様はいい土地を買いたいから家を建てるのでしょうか?
私は少し違うと考えています。
本来お客様が家を手に入れたいと考える一番の目的は
建てた家で家族がたのしく幸せにそして豊かに暮らす事が目的ではないでしょうか?
最初はそう考えて土地を探しに行くのですが、
途中からいい土地を見つける事が目的になってしまい本来の目的を見失っている方が多いと感じます。
私は土地探しの本来の目的を見失わず家づくりをするためには二つのポイントを整理しておく事が必要だと考えます。
1、タイムスケジュールを明確にする。
いつまでに建てたいではなく、建てた家に家族が何年住めるのか?
例えば、5才の子供がいる場合一年後に家が完成したとして、20才で自立して一人暮らしを始めた場合14年間一緒に住めます。
しかし、土地探しで5年かかったとした場合、5年間家族と一緒に過ごす時間を犠牲にしたと考えるべきではないかと考えます。
2、資金について明確に考えておく。
それは家だけの資金ではなく人生すべての資金について明確に考える。
家づくりの第一歩である土地探しでは、予算が大きくブレる事があります。みなさんは150万円の車と650万円の車を比較検討するでしょうか?ほとんどの方がしないと思います。
しかし、土地の場合多くの方が、1000万円の土地と1500万円の土地を比較されます。家族の人生においてはこの差額500万円はどこで使っても同じはずですでは何故そんな事が起こるのでしょう?
それは家づくりの資金について考えててはいるが、それが人生で使う「すべてのお金の一部」だという意識がないからだと私は考えます。
この二つのポイント「時間」と「お金」を整理出来ていない方は一度ライフプランを作ってみてはいかがでしょうか。
ライフプランは保険に入る時に必要なものではなく、家族がたのしく幸せにそして豊かに暮らすために必要なものではないでしょうか。
福永義正