2019/08/24
先日ある店舗改装の見積りを依頼していた時の事です。
内装を質感を出すために、左官の塗りで仕上げようと見積りをとりました。
そうすると、思っている以上に高い。
左官屋さんに聞いてみると下地の問題で引渡し後、割れがはいった時の為に
「安全率」を見てますとの事。
安全率、確かに鉄骨造ALC下地、ひび割れなどの可能性は多々あります。
しかし、今回の工事はクライアントの要望で出来る限り
ローコストで工事したい。それに、夜の飲食店なので照明も暗い。
クライアントに話をすると、建物の揺れなどによる少々のひび割れは
気にしないのでコスト重視でお願いしますとのことでした。
そうなると同じ材料を使った施工でも、単価は一気に半分に下がります。
建築工事ではよくこういった事はあります。
「高すぎる!」「安く出来るはず!」
だけで交渉するのではなく「安全率」についてもしっかり話する事で
材質を落とさずともコストダウンを出来る場合もあります。
建築工事は一概に単価を比べにくい要因もこんなところにあったりします。
建築の単価って本当に複雑ですね。
3月は完成見学会が目白押し!
是非ご覧になってください。
福永 義正