ハウスインフォ・スタッフブログ

「定量」と「定性」

time 2012/01/14

FPだんのです。早いものでもう1月も半分が
過ぎようとしていますね。この冬は自転車で
移動する時の「耳あて」を買おうと思って
いたのですが、結局買わずに済みそうです。
首を暖かくすれば、意外に耳はなんとかなると
知ったのは、テレビのおかげでした。
さて、標題は私が相談業務をする時によく
でてくる考え方です。
私はお客様に対しお金の相談をするのですが、
その際「定量(的)」と「定性(的)」という
考え方があります。
定量(的)とは、簡単に言うと、「お金(数値)に
換算できること」
です。
例えば、「ここに家を建てると、3,800万円
かかります」というのは、定量的な見方です。
これに対し、定性(的)とは、「お金(数値)
に換算できない価値観」
のことを指します。
例えば、「キッチンよりお風呂にお金を
かけたい」というのは、定性的な見方です。
住まいについては、最後は「お金」が必要なの
ですが、このお金にいきつくまでに「定性的な」
価値観をきちんと建てる方に聞いてもらえるか

とても大切です。
例えば、Aさん、Bさんが同じ2,000万円でそれぞれ
希望の土地に一戸建てを建てたとします。
Aさんは住まいのことはよく分からなかったので、
あまり業者の方とも話をせず、建てました。結果、
住んでみると意外に不便を感じたり、不満が
でたりしました。

Bさんも住まいのことはよく分からなかったのですが、
業者の方と沢山話をする中で、「こう建てたい」と
いう希望を伝え、実現しました。結果、毎日の暮らしで
自分のこだわりを実感することができ、日に日に
満足度が高まりました。

Aさん、Bさんのどちらが「価値ある2,000万円」と
なったかは、言うまでもありませんね。
定性的な部分を評価できるのは、お客様ご本人だけ
です。
よくマネー雑誌で「この収入では夫の小遣いが
多すぎる」
「支出の中で食費の占める割合が
大きい」
と指摘をされているケースがあります。
しかし、私はご本人が「そこにお金をかけることが
幸せなんだ!」という価値観があるのであれば
尊重すべき
であり、即座に否定するのはおかしいと
思っています。
そして、何かを買ったり、サービスを受けたり際に
お金を支払う場合は、お金を使うご本人がきちんと
「費用対効果」を考えなければなりません。
つまり、よく分からないままお金を使うのが
最も損をする
という事だと思います。
とはいえ上述の住まいであったり、保険やローン、
運用などの金融商品はなかなか「費用対効果」が
分かりにくいのではないでしょうか。
そこで体調を崩して原因が分からない時に身体の
チェックの「プロ」であるお医者さんに診てもらう
ように、ご自身で判断できない時は「プロ」に頼む
のが最も効率が良いと思います。
そしてその「プロ」がその方の「味方」になって
くれるかどうかの判断基準は、「診察料」や
「相談料」、「コンサルタント料」をきちんと
「請求」されるかどうかです
。逆の立場で考えると、
タダほど怖いものはない、と私は思います。
団野 修
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