H112-高砂市北浜町の家
【建築家コメント】
実家の敷地と、隣接する敷地の2区画を1つの計画敷地として、2世帯の住まう新築住宅を設計しました。新築住宅が完成後、実家を撤去する計画です。
2世帯の生活ですが、一般的な2世帯住宅のように、玄関や水廻りを別々にするのではなく「同居スタイル」の家族で共に暮らす家 というご要望を踏まえて、間取りのゾーニングを行いました。
玄関を入ると、客待ちのような和室が現れます。和室は親世帯と子世帯が共に利用するスペースでありながら、それぞれの生活動線を分ける緩衝エリアとしての顔もあります。
和室を中心として回廊廊下が設けてあり、玄関から見えないように、親世帯・子世帯とも水廻りや2階へのアクセスが可能となっています。このような回廊廊下を採用することで、玄関からお互いの居室へ、また、お互いの居室からトイレ・浴室への動線が短くする事が出来ました。
LDKの一部を高天井とし、半地下の収納と家族が趣味を楽しむPlayルームを併設させて計画することで、機能性と快適性を併せ持つ空間としました。
また、和室の扉を開放することで、玄関・ホール・和室・LDKが一体となった大空間を楽しむ事が出来るように計画しております。
機能性、快適性、開放性のある大きなLDKに、親世帯・子世帯が自然と集まってきて、家族団欒の舞台となってくれる事をイメージして、新築住宅の設計をさせて頂きました。
設計監理：中村建築研究室
施工：(株)ハウスインフォ
写真：Terap